第二章  「試練」





僕、トンガリは冒険者になるために、この「セルミナ」へ来ている。
昨日会った謎の剣士のこと・・何故彼は僕に話し掛けてきたのだろうか?
そんなことを思いながら神官長のいる認定の聖堂とへ向かった。
トンガリ:「冒険者になりたいのですが」
神官長:「汝が冒険者に志願してくれること嬉しく思う。だが冒険者になることをすぐに認めるわけにはいかない。まず南東にある館へ行き、ある物をとってくるのだ。それを達成できたら汝を冒険者として認めよう」
トンガリ:「??そんなことでいいんですか」
神官長:「しかし、危険な場所だ。十分な装備と鍛錬を積んだ上で踏み入れる事を勧める。ではがんばってもらいたい」
僕は奇妙な試練に思えたが、それで冒険者になれるならと思い、その館へと向かう事にする。
街を出て草原に出ると旅人が話し掛けてきた。
旅人:「アンタは転職しないのか?見習いであの館へ行くのは無謀過ぎるぞ」
トンガリ:「何になればいいんだ?」
旅人:「さぁな?アンタならまず我流剣士になるのがいいんじゃねぇか?それから自分にあった流派を選択することだな」
その男の口調に多少の不快感を覚えながら、僕はその男に礼を言い、その場をあとにした。
さっそく理心流剣士になり試練の館へと向かう事にする。
試練の館は南東だったな・・・
そう思いながら僕は足を進めた。



第三章へと続く・・・



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