第六章  「認定」





僕、トンガリは試練の館での試練を無事終えてセルミナへ戻るところだ。
セルミナに戻ると街の人達は僕が帰ってきたことに驚いているらしく、こちらを見てざわざわ喋っている。
僕はそんな人達を通り抜けて認定の神殿へと向かう。
僕は神官長に試練の館での出来事を話した。
神官長:「汝の帰還を待っていた。無事である事を心から喜んでいる。汝の勇気と技量は示された。汝を冒険者として認めよう」
トンガリ:「・・・何の為に冒険者を集めてるんですか?」
神官長:「カタストロフィアを防がねばならない。その為に私は冒険者を集めている。このティアの世界を守るために汝の力を捧げてほしい」
トンガリ:「僕は次何処に行けばいいのですか?」
神官長:「汝の次の選択肢はエイジーンの賢者を訪れる事と魔法王国アヴァロンへ向かう事だ。いずれを選ぶか、あるいは選ばないかは、汝の意志次第だ」
僕は、自分の本来の目的を振り返る・・・・
冒険者になるのは別の土地へ行く為だったが、カタストロフィア・・・それを聞いてからは何故かそれを防ぐ手段を見つけることが目的になっている。
僕は自分の本来の目的とカタストロフィアを防ぐ手段の両方を目的とし、これから旅をすることにする・・・・
神官長:「健闘を祈っている。そして汝がいつの日かこのティアの世界を救い、再びこの街へ戻ってくる日を楽しみにしている。」
神官長のその言葉を聞き、まず僕はアヴァロンへ向かう事にした・・・・



第七章へと続く・・・



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