冒険者になった僕、トンガリは魔法王国アヴァロンへ行く事にした。 途中セルミナの関所があり、そこを通る。 番人:「冒険者の認定をされた方ですね。どうぞお通り下さい」 そう言われ、僕は関所をくぐりアヴァロンの国境へと着く。 しかし、そこにいたのは先日撃退してきた盗賊がいた・・・・ 盗賊の首領:「久し振りだな?覚えているよな俺の事」 先日よりもより多くの手下を連れている・・・数十人はいる、今度は簡単に撃退できそうにない。 トンガリ:「僕一人に対してそっちは大勢でかかって来るのか?」 盗賊の首領:「そんなこと知らん。お前を殺せればいいのだ」 この人数相手に戦って勝てるとは思わない・・・・ しかし、逃げるにしても囲まれている。 どうする・・・・ そう思っているうちに僕に向けて矢が飛んできた!!! トンガリ:「っ・・・」 矢が僕に突き刺さった。その痛みで僕は片膝をつく。 盗賊の首領:「俺たちに手を出したのが運の尽きだったなぁ!!」 こんなところでやられるのか・・・・ ????:「待て、盗賊ども!!!!」 僕は、その聞き覚えのある声に驚き、声のした方向を見てみる。 あの剣士だ!! 僕が冒険者になる前にあった、謎の剣士。 盗賊の首領:「何だ?お前は!?」 謎の剣士:「その人を死なせるわけにはいかないのでね!!!!」 謎の剣士の払った剣から吹雪が迸った。盗賊たちはそれを受け、次々に倒れていった。 トンガリ:「・・・な、なんていう強さなんだ」 謎の剣士の攻撃で盗賊の首領だけが残った。 盗賊の首領:「ま、待ってくれ。見逃してくれ」 謎の剣士:「死にたくないならさっさと私の目の前から消えろ」 盗賊の首領はその圧倒的な力に驚き逃げていった。 謎の剣士:「君、大丈夫かぃ?」 トンガリ:「あ、はい。なんであなたは僕を助けたんですか?」 謎の剣士:「ある方から頼まれているんですよ、貴方を守るようにと・・・・。私はクレストです。また機会があれば逢う事になるでしょう」 ある方から頼まれた・・? 僕は決してそんな存在ではないと思うんだけど・・・ トンガリ:「あ、僕はトンガリです。」 クレスト:「ではトンガリさん、お気をつけて」 そういうと、そのクレストと名乗る剣士は呪文らしきものを唱えて消えた。 おそらく、テレポートか何かの呪文だろう。 それより何のために僕を助けたんだ・・・?分からない。 でもここで考え込んでいても始まらないので、僕はノーランディアへと向かう事にする。 第八章へと続く・・・ |