第七章  「謎の剣士」





冒険者になった僕、トンガリは魔法王国アヴァロンへ行く事にした。
途中セルミナの関所があり、そこを通る。
番人:「冒険者の認定をされた方ですね。どうぞお通り下さい」
そう言われ、僕は関所をくぐりアヴァロンの国境へと着く。
しかし、そこにいたのは先日撃退してきた盗賊がいた・・・・
盗賊の首領:「久し振りだな?覚えているよな俺の事」
先日よりもより多くの手下を連れている・・・数十人はいる、今度は簡単に撃退できそうにない。
トンガリ:「僕一人に対してそっちは大勢でかかって来るのか?」
盗賊の首領:「そんなこと知らん。お前を殺せればいいのだ」
この人数相手に戦って勝てるとは思わない・・・・
しかし、逃げるにしても囲まれている。
どうする・・・・
そう思っているうちに僕に向けて矢が飛んできた!!!
トンガリ:「っ・・・」
矢が僕に突き刺さった。その痛みで僕は片膝をつく。
盗賊の首領:「俺たちに手を出したのが運の尽きだったなぁ!!」
こんなところでやられるのか・・・・
????:「待て、盗賊ども!!!!」
僕は、その聞き覚えのある声に驚き、声のした方向を見てみる。
あの剣士だ!!
僕が冒険者になる前にあった、謎の剣士。
盗賊の首領:「何だ?お前は!?」
謎の剣士:「その人を死なせるわけにはいかないのでね!!!!」
謎の剣士の払った剣から吹雪が迸った。盗賊たちはそれを受け、次々に倒れていった。
トンガリ:「・・・な、なんていう強さなんだ」
謎の剣士の攻撃で盗賊の首領だけが残った。
盗賊の首領:「ま、待ってくれ。見逃してくれ」
謎の剣士:「死にたくないならさっさと私の目の前から消えろ」
盗賊の首領はその圧倒的な力に驚き逃げていった。
謎の剣士:「君、大丈夫かぃ?」
トンガリ:「あ、はい。なんであなたは僕を助けたんですか?」
謎の剣士:「ある方から頼まれているんですよ、貴方を守るようにと・・・・。私はクレストです。また機会があれば逢う事になるでしょう」
ある方から頼まれた・・?
僕は決してそんな存在ではないと思うんだけど・・・
トンガリ:「あ、僕はトンガリです。」
クレスト:「ではトンガリさん、お気をつけて」
そういうと、そのクレストと名乗る剣士は呪文らしきものを唱えて消えた。
おそらく、テレポートか何かの呪文だろう。
それより何のために僕を助けたんだ・・・?分からない。
でもここで考え込んでいても始まらないので、僕はノーランディアへと向かう事にする。



第八章へと続く・・・



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