第八章  「辺境」





盗賊の襲撃を受け、絶体絶命の危機になった僕、トンガリ。
クレストと名乗る謎の剣士に何故か命を救われる。
誰かに頼まれたと言っていた・・・
僕は誰かに救われるのを頼まれる良い人間じゃないぞ・・・
一体誰が頼んだのだろうか・・・
その事を考えながら僕は足を進める。
ノーランディアとセルミナ地方の間にはグリンネル山脈が横たわっており、ノーランディア地方に行くには山脈を貫通する洞窟を横断しなければならない。
洞窟を横断するのは、モンスターもいるしなぁ・・・無理^^;
僕は別の行き方があるかを、セルミナの骨董店で買った地図で調べてみた。
んっ・・・!?山岳を通っていく道がある!
結構昔の地図っぽいので本当かどうかはわからないが、その道を信じて行ってみる事にする。
トンガリ:「ラッキー♪山岳道あるじゃん・・・・んっ??」
山岳道への入口には着いたが、そこには鉄の板があるだけで扉はどこにもない。
この鉄の板をどうするんだ??
僕が途方に暮れていると、驚いたことに鉄の板をすり抜けてゆく人がいる!!
これは扉だったのか・・・・・
ノブや錠が一切なく、鉄の板に見える。
僕は冷静にその扉の解析を始めた。
どうやらこの扉には魔法がかけられているらしく、扉が通る者を選んでいる。
この土地は確か代々の豪族であるガルフネット家の領地で、この魔法も彼らの仕業だろう。
山岳道を通りたいので僕はガルフネットの屋敷へ向かう事にする・・・



第九章へと続く・・・



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