ノーランディアへ向かう途中の僕、トンガリ。 しかし、そこへ行く為の鉄扉には魔法がかけられていて通れなかった。 僕はこの鉄扉を通る為、この魔法をかけていると思われるガルフネット家に行き、通してくれるよう頼む事にした。 代々この土地で有名な豪族の屋敷だけあってかなり立派な作りの家だ。 トンガリ:「うはぁ・・・でけぇ家だなぁ・・・」 屋敷に入った僕にガルフネット家の執事が話し掛けてきた。 執事:「何か用ですか?」 トンガリ:「え〜と・・・ガルフネット当主に会って話がしたいんです」 執事:「承知いたしました。ここでお待ちください」 執事はそう言って屋敷の奥へと消えていった。 数分後、執事が戻ってきて屋敷の奥へと通された。 僕はガルフネット家当主にノーランディアへ行きたいと伝えたが・・・ ガルフネット:「ノーランディアへ行く洞窟への扉には危険だから特定の人しか入れてないの。今のノーランディアへ行ったところで大抵の人はのたれ死ぬだけだからね」 トンガリ:「えっ・・・でも通りたいん・・・」 僕の答えを聞かずにガルフネットは続けた。 ガルフネット:「だからダメ。はい、話は終わりよ」 外見に似合わず、ガルフには不敵な余裕がある。洞窟入り口の仕掛けで分かるように、彼女は相当レベルの高い魔法使いのようだ。 脅したところで無駄だろうし、彼女と敵対することは今後の冒険にとって望ましく ないだろう・・・ 手段に窮して、沈黙する僕にガルフネットは笑って話し掛ける。 ガルフネット:「ところ・・私はグルメなのよ。あんた『冒険者』なら私が食べたいもの取ってきてよ」 おぃおぃ・・・困ったお嬢様だなぁ・・・ ガルフネット:「今何か言った?あの扉を通りたいならさっさと行く!!!」 トンガリ:「はぁ〜い・・・」 仕方なく僕はグルメを探す事にした・・・ 第十章へと続く・・・ |