ガルフネットの「私はグルメなのよ!!!」という言葉から始まったグルメ探し・・・ ノーランディアへ行くためには仕方ない事なんだけど。 グルメは3種類あるらしい。 1つはこの前、副司祭に作ってもらったゴルゴンチーズ。 あとは、木苺のタルトと卵焼き・・・だったかな? どこで作ってもらえるのかはわからないし、どうしようかな・・・ え〜と・・・確か、辺境の森のどこかに昔王宮料理人だった人が住んでいるとか聞いた事あるな。本当かどうかわからないけど。 他にアテもないし、僕は辺境の森へ行くことにした。 辺境の森に着いたが・・・・人が住んでいる気配はしない。 だが帰るわけにも行かない。 少し森の中を歩いていくと立派な、でも古っぽい洋館がぽつんと建っていた。 こんな所に洋館がある・・・噂は本当だったのか。 でも本当に王宮料理人だった人が住んでいるのかな・・・? まぁ、入ってみるか。 トンガリ:「あの〜誰か居ますか〜?」 いかにも高そうで立派な鉄扉をノックしてみたが返事はない。 居ないのかなぁ・・・・ んっ!? 鍵が開いてる。 中に入ろうかな・・・けど入るのマズイよな。 扉の向こうから女性の声がした。 声:「あの〜誰かいるんですか?」 トンガリ:「ちょっとグルメの事でここに来たんですが」 声:「あっ、はい。わかりました。」 ギィ〜っと音を立てて開いた鉄扉。 中は案外綺麗だった。外観からだともっとボロイかと思ったのに。 トンガリ:「王宮料理人だった人ってあなたですか?」 クスッっと笑ってその女性は僕に言った。 女性:「あはは♪私は、その人の弟子ですよ^^」 トンガリ:「弟子・・・・じゃぁ師匠はどこですか?」 女性:「今は・・・どこかへ行ってますね〜^^」 留守か・・・・どうしようかな。 女性:「さっきグルメがどうとかって言いましたよね?グルメなら私、作り方知ってますよ。 師匠のグルメには叶わないですけど・・・」 トンガリ:「えっ!?グルメ作れるんですか。いやぁ助かった」 女性:「じゃぁ、材料と作り方教えるので、まず材料取ってきてくださいっ♪」 えっ!!?嘘だろ・・・? 材料はともかく、僕がつくるのかよ!!? 女性:「あはは、嘘ですよ♪ ちょうど材料がなくなってきていたし私も買い出しあるので、ついて行きますよ。」 ふぅ〜冗談だったか、勘弁してくれよ・・・・って トンガリ:「作るのは僕かぁ〜〜〜!!!???」 女性:「はい、そうですよ〜^^」 今度は冗談じゃないっぽいし・・・・ 女性:「もう遅いので明日取りに行きましょう。今日はここで泊まって下さい」 何か利用されているような気が・・・・ 女性:「私はレイ、よろしく♪」 トンガリ:「え〜と、トンガリです、こちらこそ」 レイ:「じゃぁ、トンガリさん。また明日〜♪」 そう言って彼女は二階へと登っていった。 僕は何処で寝るんだよ、適当に床の上で寝るしか・・・ないのか。 布団も貸してくれないしな・・・・もう少し客人に優しくしてくれても・・・ね。 僕は明日のことを考えながら眠ることにする・・・ 第十二章へと続く・・・ |