この世界でグルメを作ることのできるコック。戦乱の世の現在ではほとんど見なくなった。 グルメを手に入れるため、僕は王宮料理人が住んでいると聞いた事がある辺境の森へと行ってみることにした。 そこにはコックは住んでいたのだが・・・・ レイ:「トンガリさ〜ん、こっちですよ〜」 彼女は昔王宮料理人だった人の弟子らしい。 僕がグルメを探しているといったらついてくることになってしまった。 トンガリ:「レイさん、あんまり先行くとモンスターに襲われても知りませんよー」 僕がそう警告しているのにレイさんは、大丈夫♪とか言ってどんどん先へ行く。 おぃおぃ・・・・死なれてもこっちが困るんだよ^^; んっ、あれはモンスター!!? 彼女に向かってモンスターが飛んでいく。 トンガリ:「レイさん、危ない!!!!!!!!!!」 レイ:「きゃぁ!!!」 僕は走って助けようとしたが間に合いそうにない。 クソッ・・・・だから先行くな!!!って言ったじゃないか。 しかし、その瞬間モンスターは炎に包まれ灰となって消えた。 魔法・・・? トンガリ:「レイさん、魔法使えたんですか!?」 レイ:「いえいえ、使えないです。これを投げつけただけなのですが・・・・」 そういって彼女がポケットから取り出したものは不思議な色をした珠だった。 こんな珠で何であんな魔法が・・・・? レイ:「これ、私の師匠から貰ったものです。この辺りは危ないからモンスターに遭遇したら投げてつけろ、って渡されたんです」 師匠・・・その人もコックなんだよなぁ・・・・何でこんな物持っているんだ? それから、しばらく歩いたが・・・ トンガリ:「レイさん、まだ着かないんですか〜」 レイ:「もうすぐですよ〜♪」 彼女に疲労の色は無い。でも僕はもうヘトヘトだ。 さっきから、もうすぐもうすぐって・・・まだ着かないじゃないかよ。 少しして彼女は大きな木の前で歩くのを止めた。 トンガリ:「レイさん疲れたんですか?」 彼女は始めて会ったときのようにクスっと笑って話した。 レイ:「ココですよ♪」 僕が見る限りでは普通の大木に見える。 こんなところにグルメの材料なんかあるのだろうか・・・ 第十三章へと続く・・・ |