第十三章  「材料採取」





やっとグルメの材料があるという場所へ着いた僕とレイさん。
でも僕にはここはただの大木の前としか見えない。
レイ:「さ、トンガリさん。はやく採ろうよ〜♪」
さっきモンスターに襲われたばかりだというのにアンタって人は・・・・
「はやく採ろうよ〜♪」って僕は何採ればいいのか知らないし。
トンガリ:「レイさん〜どれを採ればいいんですか〜?」
レイさんは大木になっている果実を真剣に見ている。
レイ:「あっ、トンガリさん材料わからないんだもんね〜^^」
トンガリ:「知らないですよ〜。レイさんの見ているその果実ですか〜?」
レイ:「はいっ♪そうですよ〜」
彼女が指をさした方向は先程、彼女が見ていた果実だった。
あれがグルメの材料・・・?ただの果実に見えるけどなぁ・・・・
トンガリ:「この果実は本当にグルメの材料なんですか?」
レイ:「あはは♪これでも私は王宮料理人だった人の弟子ですよ〜^^。え〜と・・・確かこれを採れば良かったはず・・・・です♪」
「良かったはず・・・・です♪」って本当に大丈夫なのかよ・・・・・
ってかレイさん料理作れるのかなぁ・・・・不安。
トンガリ:「じゃぁ、ちゃっちゃっと採りましょうよ」
レイ:「はぃ・・・・確かこれだったよね・・・・・」
本当に大丈夫かなぁ・・・・・
彼女は器用に「えいっ」と石を投げ、果実を木から落とした・・・・
レイ:「トンガリさん、はやく〜地面に落ちて潰れちゃうよ〜♪」
おいおい、取るのは僕かぁ〜〜!!!!!?
危機一髪で何とか滑り込みで取れた・・・・落とす前に言えよ。
トンガリ:「レイさん、そういうことは落とす前に言ってくださいよ?」
レイ:「さっ、次は巨鳥の卵ですよ〜♪」
無視・・・・?酷っ・・・・・
レイ:「巨鳥の卵はバルチャ−が守っているので頑張ってくださいね〜♪」
お・・・おい。また僕が取るのか・・・・?良い様に利用されているとしか・・・・・
レイ:「えいっ!!!!」
「えいっ!!!!」・・・?あ・・・あれはバ、バルチャ−!!!!しかも怒ってるし!!!!!!?
トンガリ:「レイさん、バルチャ−に何したんですか!!!?」
レイ:「えへっ♪石投げてみました^^」
えへっ♪じゃねぇよ!!!!!!!!!ブハッ・・・標的が僕になってるし・・・・
レイ:「そのバルチャ−やつけちゃってくださいね〜♪その間に私は卵とりますから^^いい作戦でしょ♪」
作戦も何もないだろ!!!?アンタも戦ってくれよ・・・・・
バルチャ−が僕に襲い掛かってきた!!!!ヤベェよ・・・・あんなの勝てねぇって・・・・
このままでは僕はこの巨鳥に喰われてしまうので戦うしか・・・ないんだよな。
レイ:「トンガリさん、がんばって〜♪」
彼女は木の上で大きく手を振って応援?している。能天気な・・・・
バルチャ−がその大きな翼で突風を起こす!!!!!!
僕は数メートル後ろへ吹き飛ばされた。
トンガリ:「っつぅ〜・・・鳥なんかに負けてたまるかよ!!!!!」
再度バルチャ−が襲い掛かってくる。
僕は精神を集中し剣に力を込めた。
トンガリ:「はぁ―――、紫電一閃―――――――!!!!!!!!!!!!!」
僕の剣から電撃が迸り、その電撃がバルチャ―を直撃した。
バルチャーはその一撃で死にはしなかったがかなりの致命傷を負った。
はぁはぁ・・・・やったか?
バルチャーは悔しそうに鳴き飛んでいった。
なんとか追っ払えたか・・・・・
疲れた・・・・何だか気が遠く・・・・・・
レイ:「トンガリさん!!!!!」
僕はその場に倒れた。



第十四章へと続く・・・



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