「トンガリさん!!!」 誰だよ!!?気持ちよく寝てるのに・・・ 僕はその声で目覚める。 トンガリ:「ふわぁ〜〜ぁ」 何だか長い夢をみていたみたいだ・・・ レイ:「トンガリさんっ!!!」 トンガリ:「え、あっはい」 僕は起きた自分の目の前にいた彼女に驚きながら答えた。 何だか心配そうにこちらを見ている。何かあったのかなぁ? レイ:「トンガリさん、バルチャーと戦っている最中に倒れちゃうんですよ?それから三日間も目が覚めないし、すっごい心配したんですよ」 あぁ?そういえばバルチャ―と戦っている最中に倒れたんだったな。 旅の疲れが体にでたのかも・・・・看病してくれたんだしお礼言っておこう。 トンガリ:「心配どうもありがとうでした」 僕は何かを思いだす。 トンガリ:「あっ、グルメ!!!!」 グルメ、ガルフネットに渡すために集めている物だ。 彼女は悪戯っ子のように笑う。 レイ:「グルメ〜?さぁ何処でしょうね〜♪」 トンガリ:「何処でしょうね〜♪っじゃなくて三日もほっといたら腐るでしょ!!!!」 せっかく集めたグルメが腐るのは困る、僕は必死になって問い返した。 レイ:「ホントッ、トンガリさんって面白いですね〜♪ちゃんと私が冷蔵保管しておきましたよ^^」 ふぅ、よかったぁ〜。また副司祭のトコに戻ることになるかと思った・・・ レイ:「それよりトンガリさん、お腹へったでしょ?三日も何も食べてないんだから♪」 そういえば、腹減ったなぁ・・・ 彼女は僕に高価そうな皿に乗った料理を持ってきた。 レイ:「はいっ、どうぞ〜^^」 何か怪しい、笑ってるしなぁ。でも腹減ったし食べないとな。見た目は美味そうだし。 一口、口に入れてみる。口の中に今までに食べた事の無いような美味が広がる。 トンガリ:「ウ、ウマイ!!!!これなんですかレイさん」 彼女はまた悪戯っ子のように笑った。嫌な予感。 レイ:「グ・ル・メ〜でっすよ〜♪」 ブハッ、予感的中。 僕は自分でグルメを食っちまったのか・・・・ レイ:「あはは♪それは私が作ったものですから。トンガリさんの使ってないから安心していいですよ〜。どぅ?美味しかったでしょう♪」 トンガリ:「美味しいことは美味しいけど、材料どうするんですか?」 僕の持っているグルメの材料は、まだチーズだけだ。 僕はグルメを作れるのか心配になって聞いてみた。 レイ:「え〜っと、確かまだ材料余ってたはず・・・」 また「はず・・・」? どうしてアンタはいつもそうアバウトなんだよ^^; 数分後・・・ レイ:「あった、ありましたぁ〜♪これで作れますよね?」 トンガリ:「あっ、はい」 ん?「作れますよね?」って、僕が作るのか〜〜〜〜!!!!!!?? レイ:「さっ、準備しましょう♪」 トンガリ:「は・・・はい。」 レイ:「元気がないですね〜、まぁ頑張りましょうよ♪」 僕はこれから彼女に王宮料理人直伝の調理法を習う事になる・・・ 第十六章へと続く・・・ |