第十五章  「起床」





「トンガリさん!!!」
誰だよ!!?気持ちよく寝てるのに・・・
僕はその声で目覚める。
トンガリ:「ふわぁ〜〜ぁ」
何だか長い夢をみていたみたいだ・・・
レイ:「トンガリさんっ!!!」
トンガリ:「え、あっはい」
僕は起きた自分の目の前にいた彼女に驚きながら答えた。
何だか心配そうにこちらを見ている。何かあったのかなぁ?
レイ:「トンガリさん、バルチャーと戦っている最中に倒れちゃうんですよ?それから三日間も目が覚めないし、すっごい心配したんですよ」
あぁ?そういえばバルチャ―と戦っている最中に倒れたんだったな。
旅の疲れが体にでたのかも・・・・看病してくれたんだしお礼言っておこう。
トンガリ:「心配どうもありがとうでした」
僕は何かを思いだす。
トンガリ:「あっ、グルメ!!!!」
グルメ、ガルフネットに渡すために集めている物だ。
彼女は悪戯っ子のように笑う。
レイ:「グルメ〜?さぁ何処でしょうね〜♪」
トンガリ:「何処でしょうね〜♪っじゃなくて三日もほっといたら腐るでしょ!!!!」
せっかく集めたグルメが腐るのは困る、僕は必死になって問い返した。
レイ:「ホントッ、トンガリさんって面白いですね〜♪ちゃんと私が冷蔵保管しておきましたよ^^」
ふぅ、よかったぁ〜。また副司祭のトコに戻ることになるかと思った・・・
レイ:「それよりトンガリさん、お腹へったでしょ?三日も何も食べてないんだから♪」
そういえば、腹減ったなぁ・・・
彼女は僕に高価そうな皿に乗った料理を持ってきた。
レイ:「はいっ、どうぞ〜^^」
何か怪しい、笑ってるしなぁ。でも腹減ったし食べないとな。見た目は美味そうだし。
一口、口に入れてみる。口の中に今までに食べた事の無いような美味が広がる。
トンガリ:「ウ、ウマイ!!!!これなんですかレイさん」
彼女はまた悪戯っ子のように笑った。嫌な予感。
レイ:「グ・ル・メ〜でっすよ〜♪」
ブハッ、予感的中。
僕は自分でグルメを食っちまったのか・・・・
レイ:「あはは♪それは私が作ったものですから。トンガリさんの使ってないから安心していいですよ〜。どぅ?美味しかったでしょう♪」
トンガリ:「美味しいことは美味しいけど、材料どうするんですか?」
僕の持っているグルメの材料は、まだチーズだけだ。
僕はグルメを作れるのか心配になって聞いてみた。
レイ:「え〜っと、確かまだ材料余ってたはず・・・」
また「はず・・・」?
どうしてアンタはいつもそうアバウトなんだよ^^;
数分後・・・
レイ:「あった、ありましたぁ〜♪これで作れますよね?」
トンガリ:「あっ、はい」
ん?「作れますよね?」って、僕が作るのか〜〜〜〜!!!!!!??
レイ:「さっ、準備しましょう♪」
トンガリ:「は・・・はい。」
レイ:「元気がないですね〜、まぁ頑張りましょうよ♪」
僕はこれから彼女に王宮料理人直伝の調理法を習う事になる・・・



第十六章へと続く・・・



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