第十九章  「湖の魔物」





僕はノーランディアへ行く途中だったのだが、男が魔物を倒してほしいと頼んできたので、その魔物がいるというミスリア湖畔に向かう事にした。
人馬をももろとも食い尽くす魔物か。
話によると魔法使いが一人で戦っているらしいが、そんな強い魔物に一人で勝てるはずもない。
やっぱり助けに行くのが人間だよな。などと自分に言い聞かせつつ僕は足を進めた。
ミスリア湖畔周辺に着くとそこにはもう人だかりができていて魔法使いが戦っているのかすら分からなかった。
僕は人だかりを避けながらミスリア湖畔へ向かった。
おっ!?戦ってるなぁ。あの魔法使いおされてないか・・・?
魔法使いらしい男:「ハァハァ・・・、俺相手にここまでやるとは褒めてやるよ」
その男はかなり息切れしている。立っているのがやっとって感じだ。
僕はその男が戦っている魔物を見て驚愕した。
で、でかいぃぃ!!!!?普通のワニの数十倍の大きさだ。
僕が行ったって勝てるのかな・・・・少し不安。
後ろで僕はしばらく男の戦いを見物することにする。
湖の魔物、周りの人の話からミゴーと呼ばれていることが分かった。
ミゴーは巨大な尻尾を男に振り下ろす!!!
男はその一撃をギリギリで交わした。
魔法使いらしい男:「アブネェ、アブネェ。まだ援軍こねぇのかよ・・・」
男の体力は限界にきているらしくそんな愚痴をたらしている。
コイツに死なれてもな・・・・
僕はついに男に加勢することにした。
加勢しようとした僕に男は怒鳴ってきた。
魔法使いらしい男:「まぁ、見てろよ兄ちゃん。こんな雑魚は俺一人で十分さ」
男の台詞に僕は呆れながら答えた。
トンガリ:「見栄張るのもそんぐらいにしとけよ、お前疲れてるじゃん。ここは僕に任せて後ろで休んどきな」
男は、はっ?俺が疲れているだと!?などと言いながら、またミゴーに突っ込んでいった。
馬鹿かコイツ・・・?
このままいくとアイツ死ぬよなぁ・・・・。仕方ないな。
トンガリ:「はぁ!!!!!!!」
僕の剣から出た衝撃波がミゴーに向けて飛ばされる。
決まったな、と僕が思った瞬間。
魔法使いらしい男:「ソニックブーム―――――――――!!!!!!!!!!!」
男がその衝撃波をかき消した。
魔法使いらしい男:「黙ってみてろよ!コイツは俺が片付ける!!!!!」
コイツ馬鹿だな・・・・。でも僕の技を相殺するとは、少しは強いのかな。
結局僕は後ろで見物することになった・・・



第二十章へと続く・・・



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