結局、街の中で分かったことといえば、彼がバーミリオンスターという朱色の長槍を持っているというだけだった。 もちろん、その情報だけでギルロイを探すことは出来そうに無いので街の外での情報収集をすることにした。 トンガリ:「とりあえず街の外に来たけど、どうすっかなぁ・・・」 おば様方との抗論が終わったのか、後ろからシャウトがとぼとぼと歩いてきた。 よっぽど体力を消耗したのか疲れきった表情をしている。 シャウト:「あの婆さん達、只者じゃ・・・ねぇな。」 抗論しただけで何故ここまで疲れるのかは僕には分からなかったが、どうやらおば様方のエネルギーに圧倒されたらしかった。 それにしても、あんなに疲れるもんなのかなぁ・・・ 酷く疲れた声音でシャウトが言ってきた。 シャウト:「・・・聞き込みさ、明日にしない?」 トンガリ:「なしてじゃーーー!!!!一刻も早く誤解を解かんでどうするっ!!!!」 シャウト:「そういっても今日は俺、動きたくねぇんだ・・・うわっ、何しやがる!!!」 シャウトの襟首を捕まえて僕はずるずると歩き出した。 数分引っ張り腕が疲れたので手を離す。 彼は引っ張られるがままになっていたのか僕が手を離すとその場に倒れた。 シャウト:「う、うぅぅ・・・」 後方で泣き声をあげ始めているそれを放っておいて情報収集を開始することにした。 シャウト:「ぐぅ・・・覚えてろよトンガリめ・・・」 それを無視して歩き出す。 やっぱり会う人に片っ端から聞いたほうが良いのかなぁ・・・ でも、それじゃぁ日が暮れちゃうしなぁ・・・ [片っ端から聞く]・・・の選択肢しかないんだよな思いつくの^^; とりあえず聞きまわることを決め、会う人に片っ端から聞き始めること十三人目。 十三人目の男:「ん?朱色の長槍を持った戦士ならグリンネル洞窟の方へ向かったと思うよ」 うっしゃ!!!とりあえず情報ゲット。 僕は十三人目の男に礼を言い、置いてきたシャウトをところへ戻ろうとした。 ふと、何かが目に止まった。それはノートの端を適当にちぎったような紙切れだった。 拾い上げてみる。内容を読んでみて驚愕した。 トンガリ:「これが本当ならギルロイって人は・・・!」 僕はシャウトのいる所へと走った・・・ 第二十六章へと続く・・・ |